どちらも「C」字型ですが、断面の詳細と構造強度はまったく異なり、それが耐荷重能力と適用範囲に直接影響します。
Cチャンネルの断面は熱間圧延一体構造ウェブ(「C」の垂直部分)は厚く(通常6mm~16mm)、フランジ(両側の水平方向の縁)は幅広で、一定の傾斜を有しています(熱間圧延加工を容易にするため)。この設計により、断面は強い曲げ抵抗とねじり剛性を備えています。例えば、10番Cチャンネル(高さ100mm)は、ウェブ厚が5.3mm、フランジ幅が48mmで、主構造の床や壁の重量に十分耐えることができます。
一方、C母屋は薄い鋼板を冷間曲げ加工で成形されます。その断面はより「スリム」で、ウェブ厚はわずか1.5mm~4mm、フランジは狭く、縁には小さな折り目(「補強リブ」と呼ばれる)が付けられていることがよくあります。これらの補強リブは、薄いフランジの局所的な安定性を高め、小さな荷重下での変形を防ぐように設計されています。しかし、材料が薄いため、C母屋の全体的なねじり抵抗は弱いです。例えば、一般的なC160×60×20×2.5のC母屋(高さ×フランジ幅×ウェブ高さ×厚さ)の総重量は1メートルあたり約5.5kgで、10番Cチャンネル(1メートルあたり約12.7kg)よりもはるかに軽量です。